(2)ワクチン接種開始後の感染者数予測 ①目的と概要
◼2月中旬から医療従事者を対象にワクチン接種が開始されており、ワクチン接種による感染拡大の抑制効果の検討に資するシミュレーションを実施する。
◼ 3/28時点データに基づき、シミュレーション期間は9月末までとし、東京都約1370万人を対象とする。
◼ 同時に検査による隔離等もこれまで通り実施。
◼ ワクチン接種件数の設定:ワクチン対象者は非感染者の中からランダムに抽出
◼ 4月から1日当たりの接種回数を増やす(1日当たり1万件)
◼ 5月から徐々に1日当たりの接種回数を増やす(1日当たり2万件)
◼ 6月から本格的に接種回数を増やして実施することを想定 (1日当たり2/3/5/7/10万件として実施)
◼ 6月末までに都内高齢者層(310万人)に接種完了予定となっているので、1日当たり4-5万件程度の接種を想定
◼ 緊急事態宣言の解除を3/21として、解除後の活動を
◼ (1)10-11月レベルの感染率 (実行再生産数1.1-1.2程度)
◼ (2)12月前半レベルの感染率 (実行再生産数1.3程度)
◼ (3)12月後半レベルの感染率 (実行再生産数1.4-1.5程度)
◼ ワクチン接種による効果シナリオを検討。いずれも接種後2週間経過後に効果が出る。
◼ 1回接種で30%に効果があり、2回目(1回目接種3週間後に全員接種)接種で60-95%に効果がある。
提供:三菱総合研究所
協力:芝浦工業大学・電気通信大学
(2)ワクチン接種開始後の感染者数予測 ②東京都 ワクチン接種シナリオ
ワクチン接種件数の設定
⚫ 3/28時点データに基づき、シミュレーション期間は9月末までとし、東京都約1370万人を対象とする。
⚫ 3月から医療従事者に対する摂取を開始
⚫ 4月から1日当たりの接種回数を増やす (1日当たり1万件を想定)
⚫ 5月から徐々に一般向けに接種回数を増やすことを想定。 (1日当たり2万件を想定)
⚫ 6月から本格的に一般向けに接種回数を増やすことを想定。
(1日当たりの接種人数を2/3/5/7/10万人として実施)
ワクチン対象者
⚫ 東京都の全人口に対してワクチン対象者をランダムに抽出
⚫ 年代別優先度は考慮していない。
⚫ 2回接種する場合にはワクチン量は2倍必要
全体の傾向
⚫ 集団免疫と言われる70%に達すると収束する。
⚫ 30%を超えると数週間で収束
提供:三菱総合研究所
協力:芝浦工業大学・電気通信大学
(2)ワクチン接種開始後の感染者数予測 11月レベル(実効再生産数1.1-1.2)
◼11月レベルの感染率として再拡大した場合でも、ワクチン接種2回実施し、新規陽性者数は800を上回ることはなく、6月末-7月末をピークに収束する。 ◼ 検査結果が出るまでの日数は3日の場合
東京都 感染率 ワクチン2回接で95%に効果
◼ 検査結果が出るまでの日数は3日の場合
◼ 擬陽性は平均1%、偽陰性は平均20%
◼ ワクチンによる感染状況の変化は考慮していない
提供:三菱総合研究所
協力:芝浦工業大学・電気通信大学
(2)ワクチン接種開始後の感染者数予測 12月前半レベル(実効再生産数1.3程度)
◼12月レベルの感染率として再拡大した場合でも、ワクチン接種2回実施し、新規陽性者数はピークでは3000人程度まで増加するが、7月末-8月末をピークに収束する。
東京都 感染率 ワクチン2回接で95%に効果
◼ 検査結果が出るまでの日数は3日の場合
◼ 擬陽性は平均1%、偽陰性は平均20%
◼ ワクチンによる感染状況の変化は考慮していない
提供:三菱総合研究所
協力:芝浦工業大学・電気通信大学
(2)ワクチン接種開始後の感染者数予測 12月後半レベル(実効再生産数1.4-1.5程度)
◼12月レベルの感染率として再拡大した場合でも、ワクチン接種2回実施し、新規陽性者数はピークには8000-10000人程度まで増加するが、 7月末-8月末をピークに収束する。 2万件では検査キャパシティを超えているため頭打ちに。
東京都 感染率 ワクチン2回接で95%に効果
◼ 検査結果が出るまでの日数は3日の場合
◼ 擬陽性は平均1%、偽陰性は平均20%
◼ ワクチンによる感染状況の変化は考慮していない
提供:三菱総合研究所
協力:芝浦工業大学・電気通信大学