(1)緊急事態宣言下での感染者数予測 ①目的と概要
◼ 緊急事態宣言を受け要請された「緊急事態措置」による感染者数減少に対する効果及び緊急事態宣言解除条件の検討に資するシミュレーションを実施する。
◼ シミュレーション期間は4月末までとし、「緊急事態措置」の解除は2週間ごとのタイミングを想定する。
◼ 緊急事態措置の概要
提供:三菱総合研究所
協力:芝浦工業大学・電気通信大学
(1)緊急事態宣言下での感染者数予測 ②緊急事態措置の効果
◼ イベントの制限により人流が減少し、イベント会場及び移動における感染機会が減少すると考えられるが、イベント関連人流に関するデータがまだ見つかっていないため、現時点では予測困難
◼ 以上より、飲食店時短の期待効果とテレワークにより、以下の感染率※減少が見込まれる。
※ 人との接触機会による感染の可能性を表し、接触する人数や時間、回数等に依存する。SIRモデル感染シミュレーションのβに相当する。
「緊急事態措置」のうち、飲食店時間短縮とテレワークによる感染率低減の効果は約10%~40%と推定
そのため、悲観(感染率:-10%)、中庸①②(同:-20%、-30%)、楽観(同:-40%)の4種類の感染率低減シナリオを想定したシミュレーションを実施し、緊急事態措置の継続期間の影響を推計した。
提供:三菱総合研究所
協力:芝浦工業大学・電気通信大学
(1)緊急事態宣言下での感染者数予測 ②緊急事態措置の効果(東京都)
◼ シミュレーション結果と報告されている陽性者数等の比較を継続的に行っている。実際に報告されている新規陽性者数についてシミュレーション結果と比較することで、実際にどの程度感染率が低下したシナリオとなっているのかを調査した。
◼ 1/11に実施したシミュレーション結果と報告値を比較すると、感染率は約30%低下しているものと考えられる。直近では30%を上回るレベルになっている。
提供:三菱総合研究所
協力:芝浦工業大学・電気通信大学
(2)緊急事態宣言下での感染者数予測(東京都) ③感染率低下=20%シナリオ
◼ 感染率の低下が20%の場合、制限を3/28まで継続することにより、新規陽性者数を400以下に維持することができる。
東京都 感染率の低下20%シナリオ
◼ 検査結果が出るまでの日数は3日の場合
◼ 擬陽性は平均1%、偽陰性は平均20%
◼ ワクチンによる感染状況の変化は考慮していない
提供:三菱総合研究所
協力:芝浦工業大学・電気通信大学
(2)緊急事態宣言下での感染者数予測(東京都) ③感染率低下=30%シナリオ
◼ 感染率の低下が30%の場合、制限を3/21まで継続することにより、新規陽性者数を400以下に維持することができる。
東京都 感染率の低下30%シナリオ
◼ 検査結果が出るまでの日数は3日の場合
◼ 擬陽性は平均1%、偽陰性は平均20%
◼ ワクチンによる感染状況の変化は考慮していない
提供:三菱総合研究所
協力:芝浦工業大学・電気通信大学
(2)緊急事態宣言下での感染者数予測(東京都) ④感染率低下=40%シナリオ
◼ 感染率の低下が40%の場合、制限を3/21まで継続することにより、新規陽性者数を400以下に維持することができる。
東京都 感染率の低下40%シナリオ
◼ 検査結果が出るまでの日数は3日の場合
◼ 擬陽性は平均1%、偽陰性は平均20%
◼ ワクチンによる感染状況の変化は考慮していない
提供:三菱総合研究所
協力:芝浦工業大学・電気通信大学