2.富岳を用いた飛沫シミュレーション等(3)航空機
• ワクチン接種における年代別並行接種戦略( 60歳以上:59歳以下の同時接種比率)の効果推定を行った.
• 従来型ウイルス感染では, 10:0の場合に重症者数の最大値が最小となり, 0:10の場合に新規陽性者数の最大値は最小となった.
• 英国型変異ウイルス感染では,ワクチン接種率0.5%で6:4,0.75%で8:2,1.0%で10:0の場合に重症者数の最大値は最小となり,0:10の場合に新規陽性者数の最大値は最小となった.
• 感染拡大に対してワクチン接種速度が相対的に遅い英国型変異ウイルスの場合, 60歳以上:59歳以下*の同時接種比率を8:2〜6:4にすることも選択肢となりえる.
*介護/高齢者/福祉施設職員,高齢者同居家族,クラスター発生施設/地域,保育園/幼稚園/学校教職員,その他高リスク者などを優先接種対象に追加
SEIR逆シミュレーションモデル
•都内人口流動データを考慮したSEIRモデル
cp:感染者数, ur:スマホ利用率
•進化的探索アルゴリズムと準ニュートン法を組み合わせた最適化手法で、実効再生産数Rtに基づいて変換した感染率bを生成するa, xを逆シミュレーション法で推定
モデル設定
• 数理モデルとAIの融合による感染モデル
• 新型コロナウイルス感染症において,緊急事態宣言解除後の感染予測とワクチン接種の効果を予測した.
• 予測期間は2021年3月から11月とし,人口流動を考慮したSEIRモデルとAI技術(進化的最適化)を用いて感染モデル推定の最適化を行い,2.6名/日の精度で60歳以上と59歳以下の2つの年代内および年代間での感染推定をおこなった.
• 人口流動に伴う感染者流入リスクを一部考慮することで,市中感染者の滞留と加速度的な感染拡大現象が一定程度表現できるようになった.
• 都民の行動変容(≒実効再生産数)は,2021年3月21日以降と昨年6月8日以降が同じとするシナリオ分析を実施した.
• ワクチン効果
• 従来株 ワクチン効果 1st 接種14日後0.57, 21日後 2nd 接種14日後0.94の感染力低減
• 英国株 感染力(Rt) 1.5倍 ワクチン効果 1st 0.57, 2nd 0.94, 4/2に10名の発症者がいたと仮定
• ワクチン接種速度(接種数:人口比率/day)
• 3/8〜 第1回接種 0.03% 第2回接種 0%
• 3/15〜 第1回接種 0.05% 第2回接種 0%
• 3/27〜 第1回接種 0.05% 第2回接種 0.05%
• 4/12〜 第1回接種 0.1% 第2回接種 0.1%
• 5/3〜 第1回接種 0.1% 0.25% or 0.5 第2回接種 0.25% or 0.5%(合計0.5 or 1.0%)
• 合計0.5%/day 接種率上限90%,合計1.0%/day 接種率上限90%