今回考慮したシナリオ(BA.4系統,BA.5系統の考慮)
6月中旬(6/16~)より、BA.4系統、BA.5系統の市中感染が起こった場合を想定し、9月末までの新規陽性者数、死者数を予測する。
・ 6/16より市中感染が少しずつ広がり、7月中旬までに置き換わると仮定。
・ BA.4系統,BA.5系統の感染力を下記の通りと仮定2,3し、予測を行った。
- 感染力1:BA.2に対して、感染力が1.1倍、免疫回避によりワクチン感染予防効果がBA2 の80%(2割減)低下する2。
- 感染力2:BA.2に対して、感染力が1.2倍、免疫回避によりワクチンによる感染予防効果が3割(3割減)低下する。
・ 比較のため、現在の主流BA2による感染が継続した場合の予測値も合わせて示す。
1.https://www.ecdc.europa.eu/en/news-events/epidemiological-update-sars-cov-2-omicron-sub-lineages-ba4-and-ba5
2.Hachmann NP. et al.. 2022. “Neutralization Escape by the SARS-CoV-2 Omicron Variants BA.2.12.1 and BA.4/BA.5.” MedRxiv.
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2022.05.16.22275151v1. (preprint)
3.Wang Q. et al.. 2022. “SARS-CoV-2 Omicron BA.2.12.1, BA.4, and BA.5 subvariants evolved to extend antibody evasion.” bioRxiv.
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2022.05.26.493517v1. (preprint)
東京における新規陽性者数予測結果
人流・行動は、6月以降も現在の水準を維持したまま続くと仮定。
感染力1:現在の主流株であるBA.2に対して、感染力が1.1倍、ワクチンによる感染予防効果が8割に低下する。
感染力2:BA.2に対して、感染力が1.2倍、ワクチンによる感染予防効果が7割に低下する。
東京 年代別新規陽性者数
・予測モデルによって出力した東京都における年代別の新規陽性者数は、図の通りである。