2021.03.09

ワクチン接種の優先順に関するシミュレーション結果

研究開発担当

創価大学情報システム工学科 畝見達夫

対応するリサーチクエッション

「第二波対策」として必要な「感染予測・対策の効果検証」(SIRモデルの代替となるモデルの確立)、「必要な医療リソース(病床・医療物資等)の需要予測と最適配置」


ワクチン接種の優先順に関するシミュレーション結果

令和3年3月8日 創価大学 畝見達夫

  • 各エージェントに個性として活発さを付与し、集会の参加率と移動の速度・頻度を変える。
  • ワクチン接種の優先順位を、a. 活発な人優先、b. ランダム、c. 不活発な人優先の3とおりについて感染者数の推移を見る。 → 右図の上から 実線 = a., 破線 = b., 点線 = c.
  • 緊急事態宣言を3月21日に解除し、一般へのワクチン接種を5月1日に1日あたり人口の0.2, 0.4, 0.6%の速度で開始した場合。

→ 高齢者優先は医療逼迫を回避する方法としては妥当だが、活動的でない高齢者も優先すると、引き換えに終息の遅延とピーク時の感染者数の増加につながる恐れ。

ワクチン接種の速さの影響に関するシミュレーション結果

令和3年3月9日 創価大学 畝見達夫

  • nワクチン接種の速度が感染者数推移に及ぼす影響について定量的な性質を把握したい。
  • n接種の速度を1日に人口当たり 0.1% から 1% まで 0.1%刻みで設定し、それぞれのシミュレーションを40回行い、平均的な推移を比較する。
  • n 接種開始後の感染者数のピーク時と、そのときの感染者数を比較。

詳細 →  http://www.intlab.soka.ac.jp/~unemi/SimEpidemic1/info/simepidemic_sim_vcn5.html

→ 十分な速さ(ここでは 0.5%/日)を確保できれば,それ以上の速さによる効果の変化は緩やかになる。この程度までは速度を上げる努力に意味があるとも言える。

ワクチン1回接種に関するシミュレーション結果

令和3年3月9日 創価大学 畝見達夫

  • n1回接種の効果はまだ明確でないが、いくつかの場合を想定し、感染者数の推移について2回接種と比較する。
  • n接種から9週目の感染抑止効果を 30%, 60%, 85% と仮定。
     → 右図の 実線 = 2回接種 (95%), 破線 = 85%, 点線 = 60%, 一点鎖線 = 30%.
  • n緊急事態宣言を3月21日に解除し、一般へのワクチン接種を5月1日に1日あたり人口の0.2, 0.4, 0.6の速度で開始した場合。

詳細 →  http://www.intlab.soka.ac.jp/~unemi/SimEpidemic1/info/simepidemic_sim_vcn6.html

→ 9週目の効果が 60% 以上期待できるなら、1回接種で2倍の対象者に接種した方が、2回接種よりも感染を抑制し終息を早める可能性がある。