2021.03.23

ワクチン接種の優先順に関するシミュレーション結果 #3

研究開発担当

創価大学情報システム工学科 畝見達夫

対応するリサーチクエッション

「第二波対策」として必要な「感染予測・対策の効果検証」(SIRモデルの代替となるモデルの確立)、「必要な医療リソース(病床・医療物資等)の需要予測と最適配置」


ワクチンを接種しない人の影響に関するシミュレーション結果

令和3年3月22日 創価大学 畝見達夫

  • 個体中のある割合がワクチン接種をしない場合、感染拡大抑止にどのような影響があるか定量的傾向についての指標を得たい。
  • 緊急事態宣言を3月21日に解除し、その後の集会などの頻度が解除時点の1.5倍に上昇したと想定。
  • 一般へのワクチン接種を5月1日に1日あたり人口の 0.2%の速度で、人口密集地域から開始。
  • 接種しない人の割合が 0, 20, 40, 60% の場合を比較。
  • → 右図で、灰色の実線はワクチン接種を行わない場合。
     上側は陽性判明者数、下側は感染者数の推移。

注:人口密度に偏りがある場合、局所的な集団免疫が生じやすい。感染リスクの抑制を維持できれば、特段の対策なしでも、全体の集団免疫が達成される以前のある時点から感染者数は徐々に減少する。

詳細→ http://www.intlab.soka.ac.jp/~unemi/SimEpidemic1/info/simepidemic_sim_vcn8.html

  1. →接種しない人が増えると、優先順序の効果が弱まり、終息が遅れる傾向はあるものの、割合が40%未満では、その影響は小さい。
  2. 接種しない人の分布に偏りがない点、および変異株の発生・流入を考慮していない点には注意。