オミクロン株の新規陽性者推定(東京都) #2

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新規陽性者数比較

3回目接種によるデルタ株、オミクロン株の比較

オミクロン株 新規陽性者数推定

オミクロン株の感染力を1月1日〜6日平均と同等と仮定し、第3回接種を全接種者に対して240日以内に実施した場合、新規陽性者数は3月上旬で約50,000人/日に達する可能性。
夜間滞留人口を70%まで抑制すると、新規陽性者数を28,000人/日、50 %まで減少させると16,000人まで減少できる可能性。

65歳以上 7ヶ月後接種, 60歳未満 8か月後接種
ワクチン2回目感染予防効果:33%
ワクチン3回目感染予防効果:75%
ワクチン3回目接種率:90%(2回目に対する率)
滞留人口:繁華街21時 2021年12月平均

統計データ

オミクロン株 重症者数推定

重症者数は、最も悲観的なシナリオ(人流抑制無し)の場合600人程度と推定される。
楽観的なシナリオ(人流抑制50%)でも、重症者数が300人程度となり昨年夏と同程度と考えられる。
※ただし、データが少ないため参考値である。

65歳以上 7ヶ月後接種, 60歳未満 8か月後接種
ワクチン3回目感染予防効果:75%
ワクチン3回目接種率:90%(2回目に対する率)
滞留人口:繁華街21時 2021年12月平均
重症者数:デルタ株の0.1倍(入院率,減衰率,経口薬を考慮)

統計データ

オミクロン株 高齢者ワクチン接種180日後

高齢者へのブースター接種を180日後(6ヶ月後)に実施できれば、ピーク時の新規陽性者数は12,000人程度、重症者数は200人程度まで抑えられる可能性。

65歳以上 7ヶ月後接種, 60歳未満 8か月後接種
ワクチン3回目感染予防効果:75%
ワクチン3回目接種率:90%(2回目に対する率)
滞留人口:繁華街21時 2021年12月平均
重症者数:デルタ株の0.1倍(入院率,減衰率,経口薬を考慮)

統計データ

モデル設定

1.SEIR数理モデルとAI最適化手法による感染モデル
人口流動を考慮したSEIRモデルとAI技術(進化的最適化+準ニュートン法)を用いて感染モデル推定の最適化を行うことで、0歳〜39歳、40歳〜59歳、 60歳以上の3つの年代内および年代間での感染推定を行った。県外からの陽性患者流入者数をモバイル空間統計データ(NTTドコモ)およびLocationMind xPop*1から推定してモデルに組み込み、2021年3月1日〜10月30日のデータからモデルを学習させた。

2.ワクチン効果と行動変容効果  ・ワクチン効果は,オミクロン株に対して、第2回で33%、第3回で75%の発症予防効果があるとした。オミクロン株は12/10に5名の市中感染が始まっていると仮定した。
 ・3/1〜 12/18 の実効再生産数・人口流動数の推移は実測値を使用。12/19以降は、繁華街滞留人口(13時、19時、21時)と都外からの流入人口が11月と同水準として、実効再生産数・感染者流入リスクを推定した。
 ・ワクチン減衰効果 180日で50%まで減衰するとした。ブースター接種は,12/1より2回目接種から180日経過した医療関係者から、1/15から210日経過した高齢者、2/1から240日経過した60歳未満が接種を開始するとした.
  ・httpss://www.gov.il/en/departments/news/05072021-03, httpss://www.gov.il/en/departments/news/06072021-04
  ・Resurgence of SARS-CoV-2 Infection in a Highly Vaccinated Health System Workforce, DOI: 10.1056/NEJMc2112981, The new England journal of medicine
  ・COVID vaccines protect against Delta, but their effectiveness wanes, doi: httpss://doi.org/10.1038/d41586-021-02261-8, Nature
  ・Comparative Effectiveness of Moderna, Pfizer-BioNTech, and Janssen (Johnson & Johnson) Vaccines in Preventing COVID-19 Hospitalizations Among Adults Without Immunocompromising Conditions — United States, March–August 2021, CDC vol.70, 17, Sep. 2021
  ・国立感染症研究所, SARS-CoV-2 の変異株 B.1.1.529 系統(オミクロン株)について(第5報) ,2021

3.東京近郊市街地エージェントベースモデル
東京郊外の世帯構成に基づいて2つの街で構成された1348人のエージェントで表現したモデルを構築し、ワクチン接種証明による職場、飲食店、イベント会場の制限を行い、各500回の試行からRt変化率を測定した。飲食同伴者は、友達ネットワーク(友人数は冪則分布のゴルトン・ワトソンネットワーク)から、ランダムに選ばれるとした。

*1 「LocationMind xPop」データは、NTTドコモが提供するアプリケーション(※)の利用者より、許諾を得た上で送信される携帯電話の位置情報を、NTTドコモが総体的かつ統計的に加工を行ったデータ。位置情報は最短5分毎に測位されるGPSデータ(緯度経度情報)であり、個人を特定する情報は含まれない。※ドコモ地図ナビサービス(地図アプリ・ご当地ガイド)等の一部のアプリ

統計データ

ワクチン接種による抗体保有率

統計データ

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