プロジェクトの概要

【募集終了】ウィズコロナ時代の実現に向けた主要技術の実証・導入に係る研究発表の募集(募集期間延長 ~2023.1.27)

1.募集の概要

株式会社三菱総合研究所(以下、事務局)は、内閣官房との請負契約に基づき新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染防止対策と経済活動の両立を図るため、AI等を活用した感染拡大の早期探知等に係るデータ収集・分析やシミュレーション、感染防止対策に資する新技術の開発、その結果を社会実装するための検証等を行う調査研究業務を実施しています。
今般のパンデミックのような不確実な事象の予測・対処には様々な知見を結集することが有効ですが、将来未知のパンデミックが起きた場合においても研究者の知見を結集できるような体制づくりが必要です。
そこで今回、このような調査研究に対する助成事業の一環として、2023年3月に予定する本事業の成果報告会に若手研究者・ベンチャー企業の皆様の研究発表を募集します。
本募集では、自由な発想を支援することを重視しており、萌芽的な研究を含めて広く募集を行い成果発表の場でアピール頂きたいと考えておりまので、是非ご応募ください。
審査による選定を経てご参加頂く成果報告会では本事業の他の研究者の発表も予定されており、研究者間の交流が可能です。

募集する研究発表テーマ

本公募では、以下に示すテーマに該当する研究発表を募集します。
「期待する内容・視点」はあくまで例であり、テーマ①~③に該当すれば応募いただいて構いません。

対象とするテーマ

テーマ期待する内容・視点
①感染拡大の早期探知等に係るデータ収集・分析やシミュレーションの実施

感染拡大を早期に探知することは、感染防止対策・経済活動の維持の観点から不可欠である。そのため以下等の内容を期待する。

  • COVID-19については、医療現場の負担軽減の観点から全数届出を行わない形で全国化されている。医療現場に負担の少ない感染実態の計量方式・推定方式はどのようなものが考えられるか。

  • 感染拡大を早期に捉えるKPIやそのデータ収集・シミュレーションスキームのアイデア

②感染防止対策に資する新技術の開発・活用 ウィズコロナの環境下でも経済活動を維持できる感染対策にかかる新技術の応用について以下等の提案を期待する。
  • 主な感染経路であるエアロゾル・飛沫への対策・可視化

  • 接触感染等の防止対策(遠隔技術の応用等)

  • 定点観測条件下で、全数把握に準ずる精度の担保や重症化リスクのある方の見逃しを回避できる仕組みのあり方

③感染拡大局面における行動変容手法の検討 人流増加は感染拡大の主要因となっているが、経済活動の維持の観点から過度な行動制限による人流抑制が望ましくない局面もある。感染防止と経済活動の両立を図る効果的な行動変容(ハイリスク行動の抑制)を促す方策について以下等の提案を期待する。
  • 行動経済学・心理学・認知科学等の知見を活用した人々の行動変容促進のあり方

2.応募文書

応募文書・様式

新型コロナウイルスの出現から3年、実施してきた研究の総括。未知の感染症であった新型コロナウイルスによる感染拡大を食い止め、日常生活を取り戻していくために、どのような科学的なアプローチが必要とされてきたのかを紹介し、次の
脅威に備えるために求められる対策を明らかにします。

  • 要旨:500文字~700文字程度(図、表は別)注1

  • 本論文:8,000文字~12,000文字程度(図、表は別)注1

  • 論文報告会資料(審査合格後):発表時間7分を目安に作成。なお、事務局と協議の上、応募いただいた論文から得られる知見に基づき直近または将来の状況に照らして分析所見を成果報告会時に新たに付け加えて報告すること。

注1.様式は、すでに学会等で発表済みのもの等を用いられる場合、その学会の様式に準拠(文字数含む)したものでも構いません。これ以外の場合は、ワード(A4判縦横書き、32字×30行、文字サイズ12ポイント、要旨->目次・論文の順で記載)で作成してください。

論文作成上の諸注意

  • 論文報告会資料の言語は日本語とします。

  • 学会誌等で発表済みのものも応募してかまいませんが、応募者が著作権を有さないものは対象外とします。この著作権の所在の確認は応募者自らが行ってください。

  • また、共著者がいる場合は研究発表についての同意を応募者自ら取得してください。

  • 著作権は著者に帰属するものとします。ただし、AI&シミュレーションプロジェクトによる応募作品の利用注2については、著作者人格権を行使しないものとします。

  • 図表や写真等を貼り付ける場合は、著作者の許諾を得ているものに限ります。

  • 引用や参照については、参考文献として正しく記載するようにしてください。(正しい方法で引用してください。無断複製や無断転載が発覚した場合には応募を取り消しさせていただきます。)

注2. 発表資料集等で収録する可能性がございます。

3.応募・審査の流れ

審査委員による審査の上、上記3テーマについて招待発表を選定します。

  • 2023年1月27日:エントリー、論文募集期間

  • 2023年1月27日~2023年2月28日:書類(要旨、論文)選考による審査

  • 2023年3月1日~2023年3月15日:専門家とのディスカッション注3

  • 2023年3月中:成果報告会への招待参加

注3. AI&シミュレーションプロジェクトでは、感染予測等の数理分析分野において定例会を開催しています。応募いただいた論文テーマによっては、審査で選ばれた方に対し、研究者交流の目的から定例会にご参加いただくことを要請する場合がございます。

4.応募資格

若手研究者・ベンチャー企業からの応募を受け付けます。

【大学・企業等の若手研究者】
令和4年4月1日時点において、年齢が満45歳未満の者(昭和50年4月2日以降に生まれた者)又は博士号取得後10年未満(45歳程度)の者が対象です。 また、産前・産後休業又は育児休業をとった者は、満45歳未満の制限に、その日数を加算することができます。

【ベンチャー企業】
本公募では関連分野に取り組むベンチャー企業としての参画も募集します。なお、ここでいうベンチャー企業とは、「新規中小企業者注4 」に該当する企業を指すものとします。

注4. 中小企業庁が定める「中小企業者」であって、次のいずれかに該当するもの(官公需についての中小企業者の受注の確保に関する法律に準拠)
 一 事業を開始した日以後の期間が十年未満の個人
 二 設立の日以後の期間が十年未満の会社

5.応募方法

応募は以下のフォームよりお願いします。お問い合わせは「7.各種問い合わせ先」よりお願いします。

6.成果報告会について

成果報告会では、本事業にご参画いただいている他の研究者の報告も行われます。審査によって選ばれた方には、成果報告会においてその論文内容とともに、その論文で得られる知見をふまえて直近または将来の状況に照らした新たな分析所見を加えて報告頂くことをお願い致します。その追加頂く内容については審査による選定後、事務局と協議の上速やかに決定いたします。
なお、成果報告会で発表頂くに当たり、準備に係る費用として30万円(税込み)をお支払いいたします。

7.各種問い合わせ先

「ウィズコロナ時代の実現に向けた主要技術の実証・導入に係る事業」
事務局(担当:仙頭、光永、成、高野)
E-mail:covid19-ai@ml.mri.co.jp


以上