イベント案内

未知なるウイルスに立ち向かえ!
パンデミック研究ワーキングⅡのご案内

参加者募集

内閣官房「COVID-19 AI・シミュレーションプロジェクト 」では、コロナ禍において、合理的根拠(エビデンス)に基づく政策決定を行うための科学的な知見の提供を行ってきました。医学系のみならず、経済学・理学・工学などの多様な専門分野を持つ研究者が参加し、分野を超えた研究者同士の連携による知見の深化や、科学と社会の対話が生まれました。このようなコロナ禍で生まれた「科学技術の社会への貢献」を次の世代に引き継いでいくために、高校生の皆さんを対象に、コロナ禍において科学が果たした役割を紹介するとともに、身近なテーマで自ら考え関心を喚起する機会をご提供いたします。
将来を担う高校生の皆さんが、最先端の研究をされている研究者の先生方との交流、他校の生徒さんたちとの意見交換を通じて、ご自身の将来を考えるきっかけの一つになればと考えています。

実施概要

高等学校・高等専門学校の先生の皆さまへのご案内

開催日時

2023年11月27日(月)16:00~17:00
2023年11月29日(水)17:00~18:00
※いずれの回も実施内容は同一です。ご都合のつく回に参加してください。

開催場所

オンライン
※お申込いただいた方に会議URLをご案内いたします。

対象

・ワーキングへの参加をご検討いただける高等学校・高等専門学校の先生

参加申込

下記URLよりお申し込みください。
https://questant.jp/q/XPBULJFO
※右記二次元バーコードを読み取っていただきアクセス頂くことも可能です。

申込期限

2023年11月24日(金)12:00

高等学校・高等専門学校の皆さまへのご案内
(リーフレットPDF)
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参加費

無料(交通費は参加者各自の負担でお願いいたします)

対象

・在学中の高校生3~5名が参加できること(参加する高校生の年齢、学年は問わない)
・引率いただける教諭が1名以上いること
・期間中のプログラムの運営に積極的に協力いただけること(授業の一環として実施するか、課外活動として参加するかなどは問わない)

アドバイザー

神成淳司先生 慶應義塾大学環境情報学部 教授

プログラム
実施期間 開催場所 実施内容
オリエンテーション 12月8日(金)
14:00~17:30
(懇親会含む)
三菱総合研究所会議室
※現地参加推奨やむを得ない場合はオンラインも可
・COVID-19 AI・シミュレーションプロジェクトの紹介とワーキングの狙い
・事業概要・スケジュールの説明
・参加者自己紹介
・グループワーク(テーマ決め)
・オリエンテーション終了後、懇親会
グループワーク 12月中~3月中旬 各校で実施 ・オリエンテーションで決定したテーマに基づき、各グループでディスカッションしながら発表資料を取りまとめる
・学校内で集まって検討する頻度や実施方法は各校にて決定いただく(目安として、5時間程度の学習時間が確保できることが望ましい)
・グループワーク期間中、行き詰った場合には事務局(三菱総合研究所)にオンラインまたは対面でご相談いただき進捗をサポートいたします
中間報告 1月16日(火)または
1月18日(木)
※45分程度
オンラインで実施 ・オンラインで、大学の先生及び事務局に対し、各校より進捗状況を報告してもらう
・今後の進め方、最終成果物のとりまとめ方についてのアドバイス
報告用資料提出 3月12日(火)
正午
・成果報告会での発表用資料提出(メール送付)
成果報告会 3月19日(火)
14:00~17:30
(懇親会含む)
三菱総合研究所会議室 ・グループワークで取り組んできた成果を参加者から発表し、大学の先生や他の参加者が講評する
・発表は各学校から1名ずつと大学の先生が参加するグループを作り、全員が自分のチームの成果を他のチームに説明する
・発表会終了後、懇親会

グループワークの進め方

①テーマ
グループワークのテーマは各学校で設定いただきます。
テーマ案は以下のようなものが考えられます。


テーマ
【案1】
COVID-19 AI・シミュレーションプロジェクトのような活動を高校生に伝えるには、どのような方法が効果的か? 理解してもらうために、共感してもらうために、自分でもそのような活動に参加してみたいと思ってもらうために、どうすればいいか考えてみよう
【案2】
もし、次にパンデミック(コロナのように、世界的な規模で疾病が広がること)が起こったときに、高校生に対し、感染拡大を防ぐための行動変容を促すには、どのような周知の仕方が効果的か? 伝える内容、伝える方法(SNSなどスマホを活用する方法、マスメディア、学校での周知など)、伝えるタイミングを考えてみよう
【案3】
今回のコロナ禍で、最もつらかったこと、不安に思ったことはなんでしたか? それを解消するために、政府や学校にどのようなことをしてもらえればよかったと思いますか? 自分たち自身でできることはありますか?


②進め方とゴール
・設定したテーマに対し、今回のコロナ禍ではどのような取り組みが行われていたのか調べる
・取り組みがうまくいっていたのか、うまくいかなかったのか評価を考え、その理由を考える
・うまくいかなかった理由を解決するための方法を考え、その実現可能性を考える
・考えた結果を発表用の資料にまとめ、グループメンバー全員が他のグループの人に考えた内容を発表できるように練習をする

前回イベントの様子

プログラム冒頭の講演パートでは、参加者の皆さんから、普段ニュース等で聞くことができない、貴重で有意義なお話を聞くことができたという感想を多くいただきました。
ネットワーキング・ディスカッションでは、参加者の学生さんから自己紹介や考えている進路、コロナ禍での体験などについての共有があったり、モデレーターを務めた先生方からプロジェクトの説明や裏話の提供があったりと、話題は多岐にわたりました。進路をどこまで考えているかは様々で、理系進学や留学といった大学までのことを考えている人もいれば、研究者や教育者など、将来なりたい職業まで考えている人もいました。一方で、半分以上の人は、幅広い分野に興味を持っていて、進路を決めきれていませんでした。

講演の様子

コロナ禍の体験については、学校や家庭において生活が変わったと実感した人もいれば、周りの人も一緒にコロナ感染拡大の影響を受けていたことにより、コロナ禍の状況を特殊に感じなかった人もいて、人によって異なる印象を持っていることが分かりました。リモート授業を実施していない学校もあり、そのために長期休みがさらに長くなっただけと感じた学生さんもいたようです。
先生方からは、100年前に大流行したスペイン風邪とは違い、今回はデータが整備されていたために分析を実施できたというお話や、今回のプロジェクトに参加した研究者たちはそれぞれ全く違う専門を持つ人たちだったけれども、大局的に見れば同じリサーチ・クエスチョンを持つ仲間として出会うことができ、意義深い経験だったというお話がありました。

ネットワーキング・ディスカッションの様子

ネットワーキング・ディスカッション後の懇親会は、研究者の先生と参加者、参加者同士で自由にお話しする立食形式で、和やかな雰囲気の中、行われました。
本イベント開催の意義として、参加した研究者の先生方からは、幅広い専門知を統合して評価の「ものさし」から議論しなくてはいけない問題が世の中にあることを進路決定前の学生さんに知ってもらえたことや、科学の政策への貢献を参加された皆さんと共有できたこと、プロジェクトにおける取組を世の中にアピールする重要性を感じたことが挙げられました。
参加者からは、普段メディアを通して結果しか聞けないところを、一次データを扱いながら政策形成を支援する情報提供をした研究者の方から直接聞くことができ、すべてがつながった感じがした、と好評をいただきました。さらに、自分の勉強範囲と異なる他の分野の先生のお話を聞くことができて貴重な体験になったという感想や、同年代の学生の考えを聞けたことが楽しかったという感想もいただけました。

ネットワーキング・ディスカッションの様子

各種お問い合わせ先

株式会社三菱総合研究所 モビリティ・通信事業本部
未知なるウイルスに立ち向かえ!パンデミック研究ワーキング 事務局
E-mail: covid19_wakate@ml.mri.co.jp
(平日9:30~17:30土日祝日は対応が遅れる場合があります)